会社とは基本的に複数人で運営されており、
創業者が創業した後、社員が参加していくものかと思う。
起業時は、創業者のパワーが全てだ。
特に「売上」に関わる部分は、起業から社員10名くらい、売上5億円ほどまでは(この部分は業種により違うので私の経験から算出)
創業者のパワーで持っていく。
ただ、創業者が会社の意思決定の全てをするのは限界がある。
私の経験では、上記の人数、売上の規模の時がそうであり、とにかく毎日忙しかった。
それはそれでやりがいのある毎日だったが、体調を崩してしまったことなどもあり、
やり方を変えた。
具体的には「私(社長)は、用事がない限り出社しないので、皆で会社を回してください」
と宣言し、No.2だけを指名して、不要不急にオフィスに来ることを辞めた。
これは、No.2の人に権限移譲するには、私がいない方がスムーズに移行するはず、と思ったからであり、No.2の人を中心として皆で考える体制が自然と整っていく。
(創業経営者は会社のルールなどをシステム化していくことが苦手な人が多い)
そして、No.2の人の戦闘力はどんどん上がっていく。
ここで重要なのは、No.1の人はその体制が整うまで要らぬ心配をしないこと。
「自分が会社にとって無用な存在」などと思って、オフィスに滞在したりしなことである。
この「全権移譲作戦」が功を奏して、弊社の売上は再び上昇していった。
この成功体験がある社長は以後、楽(らく)だと思う。
なぜなら、信頼する人に全権を渡して采配を振るってもらったほうが、自分がやるより結果が出ることがわかっているからである。
そして、その総合力として、会社全体の戦闘力が上がっていく・・という仕組みです。