起業関係で、学生や若者から質問を受ける機会はちょくちょくありますが、
よくある質問に「何を勉強すればいいですか?」というものがあります。
社会人20年目としては「勉強?」とやや拍子抜けですが、毎日勉強しているんだから、その発想も当然。
ただおそらく、大学の授業にそれはないんじゃないかなぁ・・と。
もったいぶってないで、私なりに起業に必要な能力、強いて一つ挙げるならそれは「新規顧客を獲得する力」です。
「優れた商品・サービスをつくる力」「チームをマネジメントする力」「会計・経理」「マーケティング分析手法」「お金を調達する方法」でもなく「新規顧客を獲得する力」です。
大学や社会人大学の授業におそらく「新規顧客を獲得する力」講義ってほとんどないんじゃないかと・・。
SWOT分析などの戦略決定手法もありますが、それは頭の中でわかった上での実行力のことです。
(自分の商品やサービスが他より明らかに劣っているのに、勝負に出る人はいませんよね。
何かしら強味をもって勝負に出るはずです。
その1歩目、2歩目の出し方、あるいは1歩目、2歩目の引き方みたいな)
起業して会社を存続させるには、シンプルにお客様を集めなければなりません。
友人、知人以外のお客様をどうやって集客するか?
ここが上手くいけば、会社は軌道に乗りますし、日々売上のない会社は基本的には倒産です。
私自身が「新規顧客を獲得する力」を養ったのは、新卒で入社した社会人時代です。
海外で働きたいと美容関係の商社へ入社しましたが、巡りめぐって、全国に10店舗ほどあるエステティックサロンの集客広告担当になりました。
先輩は引き継ぎをしたら退職してしまい、一人試行錯誤しながら、なんとか費用対効果を格段に上げることに成功しました。(具体的にはまだ歴史の浅かった、Webマーケティングに広告手法を切り換えた。)
都内の激戦区で新卒20代中盤、毎日吐きそうになりながら、結果を残せたことが自信になりました。
次に、この感覚は本物なのではないか?と新規事業(別業態のエステ)を立ち上げたら、今度はすぐに集客することができました。(ここで自信が深まるが、その後のダイエットサプリ通販では失敗した経験あり)
そして新潟にUターンした後「農業用品のECは間違いなく行ける!」という感覚の下、それも軌道に乗せることができました。
つまりこれって、数年に渡りその分野に従事することで角度が高くなっていくのかな・・と。
これが敏腕営業の人だったら、見積書を出す前に案件が取れるかどうかわかる。という人もいるかと思います。
人脈が広くて、創業と同時にクライアントになってもらえる人が沢山いる、、というのでもいいです。
いずれにせよ、顧客ゼロにほぼ近い状態から、限りある予算で新規顧客を創出する感覚は、起業には絶対です。品質やサービスに自信があっても、ここでつまづくパターンが多い。
(プロモーションに自信がある人が、品質やサービスをおろそかにしてこけるパターンもまた多いですが)
Webマーケ、SNS、営業力、広報、クラウドファンディング、なんでもいいです。どれか集客に強味を持っていれば。
長々書いてきましたが、「新規顧客を獲得する力」は本を2,3冊読んだだけでは養われません。
その代わり、実戦に数年単位でしぶとく従事すれば身に付きます。
学生時代でいけばインターン。学生がスーツを着ながら飲食店や美容室を回りながら成長したのが、リクルートさんのホットペッパーです。そんなインターンは今の時代でもいろいろとあるはず。
広告やマーケについては、学生に予算を預ける企業が少ないだろうから難しいかも。広報は行けるかもです。
SNSも、単なるフォロワー集めではなく、課金(集金)まで行けるとすごい。
そんなこんなで、若い体力のあるうちから実戦を多く経験して、「新規顧客を獲得する力」を身に付けられたら、起業した後、役に立つこと間違いなしです。
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