先日、若手経営者と会食していて、理念・ミッション・ビジョンの話になり、
私が「世間は理念・ミッションを重要視しすぎるよね。就職活動じゃないんだから、二言目には『あなたは何のために、起業するの?』と問いすぎじゃない!?」と。
若手起業家「そうなんですよ!ミッションはいいんですけど、それを大事にし過ぎるとピボッドできなくなる。それで潰れていく起業家が多いんです」
他の若手起業家にも「起業時にミッション・ビジョンってあった?」と聞くと、
「いやないっすね。ホームページを作るときに初めてきちんと悩みました。」という回答。
ちなみに二人とも、新潟県ではそこそこ知らている若手起業家。
今後10年、飛躍する人材だと思っている。
私は、長期インターンとして事業創造のメンタリングする際も、お題目の話はしない。
まずは商売の醍醐味を味わってもらえるよう、なるべく、やりたいようにやらせることに注力している。
ただ、理念やミッシュンを軽視しているわけではない。言葉にはパワーがあり、それに導かれていくものだとも思っている。
私が初めて経営理念を作ったのも、コーポレートサイトを作ったとき。
ECの会社なのでECサイトは沢山あった当社だが、新規の取引先や人材採用に向けて必要なのでは?という目的から作った。
これは、創業しておおよそ5年後の話。
その時作った経営理念は下記。
「楽しく正しく商売をして、プラスワイズに関わる全ての人を可能な限り幸せにする」
わかりやすい文章と独自性、らしさがあって当時はしっくりいった。
※裏テーマとして、スタッフの人数が多くなり、少人数のころの和気あいあい感が薄れていたのを感じていたのかもしれない。
その後組織編制もそれなりにしっかりしてきて、売上も順調に伸びていった際、経営理念を刷新しよううと考えた。
なんとなく「弊社のスタッフが幸せそうに仕事をしているな」と感じられたのと、売上高10億円を超えてさらにブーストしたくなった。
それだと、上記の理念だとちょっとやさし過ぎるかな・・と。
今度は幹部社員も入れて作ろうとしたが、まとまらない。
個性が強い弊社幹部の大事にしたい部分が違う。
これを無理くり一本の理念に統一するのはプラスワイズっぽくないな・・と考え、キャッチコピーのようなものでいいな!という結論。
それでできたのが、下記。
SELLING IS ART! MANUFACTURING IS VALUE! WE ARE DISTRIBUTION INNOVATORS!!
販売は芸術! ものづくりは価値! 我々は流通イノベーターだ!!
理念でもなく、ミッションでもなく、アイデンティティと呼ぶことにしている。
フィールドに出ていくときの選手たちが円陣を組んで叫ぶ、掛け声のようなイメージ。
この言葉が組織にパワーを与えてほしい。
ちなみに子会社が増え、事業部ごとに独立している弊社は、理念やミッションは組織ごとに独自に作ってもよいルール。
そうでなければ地方一多様性のある企業体として成立しない。
最初は、理念・ミッションを軽視しする発言をした挙句、意外とこだわっている弊社の例を細かく見てきましたが、結論!
理念・ミッションは作りたくなった時に作ればいい!!
家電芸人、チュートリアル徳井さんの名言「買いたい時が買い替え時~」と一緒です(^^)/